イベント
概要
本実習では、放射能・放射線の基礎的知識を、実習を通じて習得する。密封 RI の実習では、放射線の種類・エネルギー等の違いによって、検出器の種類が異なること、被ばく線量は線源からの距離に反比例すること、放射線測定器の原理を知るとともにエネルギースペクトルを測定し、核種を解読するとともに、放射能量を測定する。非密封 RI の実習では、同位体希釈分析法による分析・評価手法について習得するとともに、低エネルギーβ 線を放出するトリチウムの取扱方法および測定手法を被ばく、汚染、廃棄、保管方法などの安全な取り扱い方及び管理方法を習得する。特に、大線量照射装置を用いた線量評価手法である化学線量計の測定手法について習得する。
日時
令和6年12月24日(火)11時~12月28日(土)17時
場所
中部電力浜岡原子力発電所(12月24日(火)から12月25日(水))
https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/hamaoka/
静岡大学(12月26日(木)から12月28日(土))
https://www.shizuoka.ac.jp/
募集定員
6名程度
※高専生、大学生、大学院生には、旅費を支給します。但し、本実習においては終了後レポートの提出を求めます。レポートが提出されない場合は、旅費は支給できません。
※中部電力浜岡原子力発電所の説明が日本語のみとなるため、受付は日本語での説明が理解できる方のみとさせていただきます。
※社会人の方も応募できますが、その場合、旅費は支給できません。
※出身大学、所属組織で放射線業務従事者登録している必要があります。登録されていない場合は、登録に時間がかかりますので、その旨事前に相談してください。
なお、会社で登録されている場合は、会社での登録を解除しなければならない場合がありますので、事前にご相談ください。
実習計画
- サ-ベイメ-タの取扱法
- GM計数装置の取扱いと放射線計測
- NaI(Tl) シンチレーションカウンターの取扱い及び γ線スペクトロメータ
- Ge半導体検出器を用いたγ線スペクトロメトリ-
- 液体シンチレーションカウンタ-
- フリッケ線量計 (Fricke-dosimeter)
- 比例計数管を用いたトリチウムの測定
- 同位体希釈法を用いたCaの定量分析
- 運転訓練シミュレータを用いた原子炉の運転
- 原子力発電所における緊急時の環境放射線モニタリング測定
- 原子力発電所における放射性気体廃棄物管理設備の性能管理
- 原子力発電所管理区域内における放射線管理
事前学習
・テキスト(放射線計測と安全取扱)を事前配布しますので、事前に学習しておいてください。
・また、実習に参加する前に、下記の学習資料により事前学習をしてください。
これらはhttps://www.open-ed.hokudai.ac.jp/nucl-eng-edu-archives/からアクセスする、若しくは、下記の▶以降のタイトルをクリックすると、それぞれのオンライン講義を視聴することができます。
放射化学概論
▶︎ 放射性壊変と放射能(近田拓未)
▶︎ 放射平衡と天然放射性核種(近田拓未)
▶︎ RIの化学分析への利用(大矢恭久)
▶︎ トレーサーとしての化学的利用(大矢恭久)
▶︎ 核反応[1]-核反応とは(矢永誠人)
▶︎ 核反応[2]-RIの製造と分析への応用(矢永誠人)
▶︎ 核分裂反応と放射性核種の取扱(矢永誠人)
▶︎ ホットアトム化学(近田拓未)
▶︎ 放射線化学(大矢恭久)
募集期間
11月22日:定員になり次第、締め切ります。
注意事項
・案内詳細はこちらのPDFをご覧ください。
2024年度後期・静大及び浜岡原発・実習について
・旅費はイベント終了後1~2か月後を目安に振り込まれます。ご了承いただけた方のみお申し込みください。
・実習2週間前までに債主登録がされない場合は、キャンセルと見なします。債主登録は参加確定後に事務局より案内します。
・実習前2週間に発熱等があった場合には実習参加を自粛してください。交通機関、宿など予約をしている場合は、キャンセルしてください。キャンセル料が発生する場合は、後日、領収書および明細書とともに、事務局に請求してください。
・身分証明書コピーの提出が必要です。個人情報は、この実習に関係する施設に提出する以外は使用しません。
何かご不明点がありましたら、
問合せ先:北大・ANEC事務局
(北海道大学大学院工学研究院・原子力安全先端研究・教育センター)
メール:anecoffice@eng.hokudai.ac.jp
までお願いします。