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目的・概要
多くの分野、特に原子力分野でのデジタルトランスフォーメーション(DX)が停滞しているのには、さまざまな理由があります。その中でも、デジタル技術に精通した人材の不足は、早急に解決が求められる課題です。特に、大学や大学院といった高等教育機関におけるデジタルリテラシーやデジタルスキルの教育の不足は、深刻な問題といえるでしょう。
教育・研究分野においても、デジタル技術の重要性は高まっていますが、AIなどの最新技術に関する指導体制にはまだ課題が残っています。このため、伝統的なカリキュラムが依然として主流となり、学生が最先端の技術に触れる機会が限られているのが現状です。学生が多様な知識を身につけるためには、デジタル技術の導入をさらに推進することが今後の教育において重要な課題です。
大学や大学院での学びを通じて、デジタル技術への関心を高め、実践的なスキルを養う機会が増えることで、学生の潜在力を引き出せるでしょう。また、社会に出た後もデジタル技術を活用して効率的に成果を上げる力が求められるため、こうした基礎スキルをしっかりと習得することが若い世代にとってますます重要になっています。単にリテラシーを高めるだけでなく、アイデアを形にする「実装力」を育むことも欠かせません。
講師は生成AIの可能性と応用に関して取り組んできました。特にChatGPTの発表後、その動向には特に注目しています。また、講師が所属する企業では、毎年4~7月に新入社員向けに「デジタル技術実習」を実施していますが、2023年度より従来のPythonプログラミングからプロンプトエンジニアリングによる生成AI活用に内容をシフトしました。その結果、学習スピードとスキル向上度合が向上し、未経験者でも短期間に実用的なアプリ開発ができるようになりました。 今回のワークショップでは、講師がこれまでに蓄積したノウハウを1.5日のカリキュラムに圧縮し、そのエッセンスを伝えます。なぜ生成AIが「ゲームチェンジャー」となりえるのか、技術の変遷といった歴史的な背景と今後の技術発展に関する予測について解説し、その中でどのように自らのスキルセットとマインドセットを高めていくべきかについて、講義とハンズオンを通じて学べる内容としています。
講師
株式会社原子力エンジニアリング
解析サービス本部解析技術グループ
主幹技師長, 博士(工学)
巽 雅洋氏
日程
2025年12月1日(月)10時~12月2日(火)12時
場所
名古屋大学・東山キャンパス オークマ工作機械工学館
〒464-0819 愛知県名古屋市千種区四谷通
https://www.nagoya-u.ac.jp/index.html
参加要件
・大学4年生、大学院生
・社会人(ただし、旅費は支給されません)
・Python⾔語に関する基礎的な知識
書籍を読んだ程度で問題ありません。
・ChatGPT のアカウントが開設済みであること
・アプリをインストールできるノートパソコン持参
Wi-Fi接続してインターネットに接続し、ダウンロードしたエディタ等のアプリをインストールして利用します。
Wi-Fiに関しては、基本的にはEduroam を使用します。対応できない方は、別途、NUWNETアクセス用のゲストIDを発行する手続きを行いますので、その旨、早急に連絡してください。
募集定員
学生8名程度( 旅費が支給されます。)
なお、自費で参加できる場合は、その旨、ご連絡ください。
募集期間
定員となった時点で、キャンセル待ちとなります。
注意事項
・旅費はイベント終了後1~2か月後を目安に振り込まれます。ご了承いただけた方のみお申し込みください。
・参加が確定した後に事務局より案内しますので、旅費申請事務手続きである、債主登録してください。実習2週間前までに、債主登録がされない場合は、キャンセルと見なします。
・実習前に発熱等があった場合には実習参加を自粛してください。その場合、直ちに交通機関、宿などの予約をキャンセルしてください。キャンセル料が発生する場合は、後日、領収書および明細書とともに、事務局に請求してください。
何かご不明点がある場合は、
問合せ先:北大・ANEC事務局
(北海道大学工学研究院原子力安全先端研究・教育センター内)
メール:anecoffice@eng.hokudai.ac.jp