イベント

日本原子力研究開発機構原子力科学研究所 核データ工学実験「重イオン核融合反応実験―超重元素の合成方法を学ぶ―」

開催期間2026年2162026年220

目的・概要

自然界に存在する最も重い元素はウラン(U、原子番号92 番)である。これより重い元素は、原子核反応を使って人工的に合成されてきた。日本では、理研が中心とするグループが新元素113の合成に成功し、アジアで初めての元素の命名権を獲得、元素名「ニホニウム」を与えた。これまで⼈類は、118 番元素までの合成に成功している。

原子炉の中では、原子核が中性子を吸収してできるある種の原子核がβ-崩壊することで、⼀つ重い原子番号の元素が作られる。ウランから始まり、この過程を繰り返すことでフェルミウム(Fm,100 番元素)までの元素が原子炉の中で生成される。一方、ニホニウムなどはどのように作られるのか。

フェルミウムより重い原子核は、“重イオン核融合反応“で⽣成される。加速された原子核を、標的原子核にぶつけ、合体させる反応である。ニホニウムの場合、亜鉛原子核(Zn、原子番号30)を加速し、ビスマス(Bi,原子番号83)にぶつけることで、30+83=113 番元素が作られた。世界では、118 番を超える元素を作るべく、各国が競争している。

本実習では、この重イオン核融合反応に関する基礎と実験⽅法を学ぶ。このため、タンデム加速器からの重イオンビームを標的に照射し、⾃然界にない原子核を合成する。実験では、⽣成した原子核をビームから分離する⽅法、および⽣成した原子核の核種の同定⽅法について学ぶ。

実習を通じて「原子核の基礎」「検出器の動作と放射線計測技術」「データの解析方法」等を学ぶことにより、原子力技術者の育成はもとより、将来の科学者の先駆け的な育成を目指すことを目的とする。

日程

令和8年2月16日(月)13時~2月20日(金)16時30分

場所

JAEA・原子力科学研究所・タンデム加速器施設

〒319-1195 茨城県那珂郡東海村大字白方2番地4

https://ttandem.jaea.go.jp/

JAEA・原子力科学研究所へのアクセスは、下記ホームページを参考にしてください。
https://www.jaea.go.jp/04/ntokai/access.html

見学場所

JRR-3、J-PARC、量子科学技術研究開発機構・那珂研究所を見学予定です。

J-PARC: https://j-parc.jp/c/

JRR-3: https://jrr3.jaea.go.jp/

JT-60: https://www.qst.go.jp/site/jt60/5150.html

実習日程

実習集合日時 :2 月16日(月)13 時

実習集合場所:JAEA・原子力科学研究所正門

JAEA・原子⼒科学研究所に入構するに際しては、正門警備室において、毎回、身分確認が行われます。マイナンバーカード、パスポート、運転免許証の何れかを必ず携行し、正門で提示してください。

なお、何れも所有していない場合は、至急、ANEC 事務局に連絡してください。

JAEA の宿舎を用意します。

・2月16日当日中に来られない場合は、前日の2月15日の宿泊が可能です。

・2月20⽇は当日中に現在居住地に到着できない場合、2月20⽇の宿泊が可能です。

募集定員

5名程度

参加資格

全国の高専生、大学生、大学院生。

旅費、宿泊費が支給されます。自費で参加できる場合は、その旨、ご連絡ください。
※JAEAの宿泊施設を利用可

 

募集期間

 

申込フォーム

 

事前学習

加速器概論(加速器全般)
加速器概論(タンデム加速器)

注意事項

・旅費はイベント終了後1~2か月後を目安に振り込まれます。ご了承いただけた方のみお申し込みください。
・実習2週間前までに債主登録がされない場合は、キャンセルとみなします。債主登録は参加確定後に事務局より案内します。

・体温が 37.5 度以上ある、味覚を失った等、体調不良の場合は、直ちに連絡してください。 交通機関を予約している場合は、キャンセルしてください。キャンセル料が発⽣する場合は、後⽇、領収書とともに、事務局に請求してください。

・管理区域に入りますので、長ズボン、靴下着用でお願いします。

・昼食は各自でお願いします。構内には食堂や売店があります。

何かご不明点がある場合は、

問合せ先:北大・ANEC事務局

(北海道大学工学研究院原子力安全先端研究・教育センター内)

メール:anecoffice@eng.hokudai.ac.jp

2025年9月18日